これは私のコレクションの一つ、オベリスクの温度計と置物です。

obelisk (2)

左から、アゲート(瑪瑙)のオベリスクの置物(20世紀)、アラバスタと真鍮で作られたオベリスクの温度計(19世紀)、木と象牙で作られたオベリスクの温度計(19世紀)

オベリスクとは古代エジプトが起源で、太陽神と共に王の威を示す象徴して建てられたモニュメントです。
ローマ帝国がエジプトに侵攻し、オベリスクは戦利品として持ち帰られ世界に広がりました。現存する古代オベリスクは30本、うち7本がエジプトにあります。
実際のオベリスクは高さが20~30mほどありますが、これらは15~20cmほどの大きさです。

obelisk (1)

このオベリスク、起源はエジプトですが、イギリスでも古くから知られており、建築や庭園、家具や調度品にも時々登場します。
私は個人的にオベリスクの形状が好きで、アンティークのものを集めています。

木と象牙で作られたオベリスク(19世紀)
温度表示がF(華氏)とC(摂氏)

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アラバスタと真鍮で作られたオベリスク(19世紀)
温度表示がR(蘭氏)とF(華氏)
Rは蘭氏温度(またはランキン度)で19世紀にスコットランド人の物理学者ウィリアム・ランキンによって作られた単位ですがあまり普及することはなかった単位です。

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とてもシンプルな形状ですが美しく魅力的なオベリスク、時代を超えて愛されていると思います。