インレイとは象嵌(ぞうがん)細工のことで異なる素材のものを埋め込んで模様を作り出す技法になります。

inlay

例えばこのスナフボックスの黒い箇所はホーン(角)で作られています。そこに彫り込みを入れて、丸い箇所にはマザーオブパール(白蝶貝)、茶色と白のまだら部分は鼈甲、白っぽいラインと中心の楕円とその周りにある花もようはシルバー、花の周りの葉はアバロニ(アワビ)が埋め込まれています。

これはベースとなる素材に彫り込みを入れて細かなパーツをカットして埋め込んでいるので手間がかかる技法ですが、絵などに比べ摩耗も少ないので良質なものにはよく使われました。

ここバーリーハウスにも、この技法を用いた家具や小物はたくさんあります。
素材によっては角度によりキラキラと輝くので、彫刻とはまた違った趣があり、華やかな印象を与えてくれます。