今回のブログは私の本職のアンティーク家具修復についてです。

イギリスでは家具は非常に種類が多く修復工房には色々なものが運ばれてきます。絵の入ったフレームもイギリスでは家具に分類されており、このような古い絵とフレームが3つ運ばれてきたことがありました。ジメジメしたがガレージ(倉庫)に長い間忘れられていたものだそうです。湿気で接着されていた箇所はバラバラに外れ紛失している部分もあり、カビも生えている状態です。

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フレームはマホガニー材でできています。クリーニングの後、残っている部分を組み立てて、欠損箇所を同じマホガニー材で新たに作り直します。白っぽく見える部分が欠損していた箇所です。オリジナルの色に合わせてフレームは完成です。

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絵は時間をかけて丁寧にクリーニングしていきました。この絵を持ってきた家系の紋章が出てきました。かなり状態が悪いものがあり絵が傷んでおり修復にも限界がありましたが、だいぶ綺麗になりました。

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引き取りに来た持ち主はここまで綺麗になるとは思っていなかったようで、とても喜んでくれました。