バーリーハウスのスカルプチャーガーデン内にアイスハウス(Ice House)という施設があります。
アイスハウスとは大きな屋敷などで使われた、氷を保存しておく貯蔵庫のことで、日本では氷室にあたります。
最も古いイギリスのアイスハウスは1595年に作られ、バーリーハウスのアイスハウスは18世紀後半に作られました。
多くのアイスハウスの入り口は北側にあり、冬に湖にできた氷を保存するため、湖の近くに作られました。ここバーリーハウスのアイスハウスも北側に入り口があり、湖から100メートルの場所にあります。内側は井戸のように円柱状に掘られており、直径は5.1m、深さ(ドーム状の天井から底まで)は6.3mの大きさです。
湖から切り出された氷のブロックは藁を間に敷き保存され、最長で2年間保存できたそうです。食料や飲み物を冷やすために必要なときには、氷のブロックを割ってキッチンに持ち帰り使用しました。裕福でなければこのようなアイスハウスは所有できないので、とても贅沢な施設だったことがわかります。
冷蔵や冷凍技術の進歩とともにアイスハウスは不要になり壊されたため、現在でも残っているものは少ないそうです。