イギリスではアンティークのガラスで深い青色のものをブリストルブルー(Bristol Blue)と表現することが良くあり、ディーラーやアンティークショップでは日常的に使われています。

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ブリストルブルーはイギリスの有名な都市ブリストルのことで、18世紀のブリストルはガラス製造でとても有名でした。主に鉛の入った透明のガラスが作られ、窓ガラスやボトルで需要がかなりありました。なんと、18世紀当時イギリス全土のガラスの50パーセント以上がブリストルで作られていたそうです。

Bristol Blue

古くからガラス製造の知識と技術のあったブリストルには多くのガラスメーカーがありました。商人であり陶芸家でもあったRichard Champion氏が古くから陶器に使われていた酸化コバルトを混ぜるという技法を使い美しい深い青いガラスを生み出しました。18世紀の中頃にはドイツの酸化コバルトの産地ザクセン州の酸化コバルトの採掘権と既に採掘されているストックを買い占め酸化コバルトはブリストルに集められ販売されたそうです。そのことから「青いガラス=ブリストル」のイメージができブリストルブルーという呼び名が広がりました。

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このようにシルバーのライナーとして使われることが多いです