アンティークには様々な分野があり、私は特に興味があるものを見るとつい買ってしまいます。部屋の中を見ると様々な分野のアンティークがありますが、中でもメディカル系(医療系)のアンティークが結構あります。
古い薬品のボトルのコレクションの中にオリーブオイルがあります。これは20世紀初頭に薬局で売られていたオリーブオイルで、まだ中に古いオリーブオイルが入った状態です。初めて手にした時、何故、薬局でオリーブオイルが売られていたのか疑問でした。
後にわかったのは耳掃除をする際に使われていたということでした。耳に数滴垂らすことで耳垢が柔らかくなり流れ出るそうです。現在でも薬局に行くと耳用のオリーブオイルが売っているので現在でも使われていることがわかります。我々日本人には馴染みがなく、なんだかそんなものを耳に入れて良いのかと不安になります。
調べてみると、オリーブオイルと同じように耳掃除の際に昔使われていたものが他にもあり、水、酢、炭酸水、蜂蜜、石炭酸、グリセリン、ホウ砂、ネギの汁などがあったそうです。今であったら絶対に耳に入れてはいけないと医者から言われるものも含まれていると思います。
昔、実家の薬箱にはオキシドールの瓶などと並んで、オリーブオイルの小瓶があったのを思い出しました。それで耳掃除をしてもらった覚えはないので、何に使うものだったのか、たぶん皮膚のケア用だったと思います。
薬箱に入っていたので、子供の頃の私はオリーブオイルは外用薬だとばかり思っていました。今、オリーブオイルの瓶は食卓にあって、毎日の食事で楽しんでいます。
日本の昔の薬箱にもオリーブオイルがあったのはとても興味深いですね。確かに外用薬としても使っていても違和感がないですね。国が変わると使い方も色々だと思います。オリーブオイルの本場のスペイン人の友達に機会があったらスペインでは食事以外でどのように使うか聞いてみたいと思います。