通常、アンティークを買う時は自分がよく知っているものや、購入する時に何か説明を受けて知って買うことが多いと思います。しかし、私はごく稀に何かよくわからないアンティークに興味を持ち買うことがあります。

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例えば、この拳くらいの大きさのガラスでできた丸いものです。少し蛍光色の緑のものが6個、紫色が1個で3年ほど前に手に入れたものです。この蛍光緑のガラスはウランガラスでできていることが色合いから分かります。実際にブラックライト(紫外線)をあててみると綺麗に発光しました。ウランガラスであることから19世紀から20世紀初頭に作られたものだろうと思われます。形状は片面に突起した部分、反対の面は丸く穴が空いています。一体何に使われたのか誰に聞いても分かりませんでした。

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最近になってふと目に留まったアンティークから、この謎のガラスを思い出しました。オイルランプのオイルを入れる部分です。恐らく19世紀後期にオイルランプを作っていた会社から出たデットストックの部品だと思われます。3年間ずっと謎であった用途が判明しとてもスッキリしました。

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これは私がアンティークの知識を増やす方法の一つでもあります。自分が所有することでそのものの特徴やデザインを何度も触り覚えることができます。そして、似たようなものを目にした時に、ひらめきとともに自分の知識となります。そのようにして得た知識は忘れることは無くスッと頭に入り、次に似たものに遭遇した時に、すぐに何かわかるようになります。