前回のブログでコルクスクリューについて書きましたが、このコルクスクリューに似ている道具がイギリスにあります。アンティークショップやアンティークフェアに行くと時々目にする道具です。ハンドルは木製で先がスクリューになっています。確かに形状がワインの栓を抜くコルクスクリューに似ています。お店の人によってはこれをコルクスクリューと思い込み売っていることもあります。

hand drill1

しかし、よく見るとスクリュー部分の形状が少し違います。この道具はより細い形状になっています。これは木材に穴を開ける木工で使われるハンドドリルという道具です。日本ではキリという便利な道具がありますがイギリスには日本のようなキリは無くこのハンドドリルが同様の用途で使われます。

hand drill2

その他にドリルの先を交換できる古いハンドドリルもあります。

これは細いドリル専用で片方の手で右のハンドルを持ち、真ん中の木製ハンドルを上下に動かすことでスパイラル部分が回転する構造になっています。

hand drill3

少し大きめのドリルにも対応しているのがこのタイプです。

hand drill4

さらに大きなドリルで穴を開ける場合はこのタイプが使われます。

hand drill5

稀に修復でこのような道具を使うことがありますが、現在では便利な電動ドリルを使うことが多いです。