The Pagoda Roomの隣の部屋はThe Blue Silk Bedroomです。
この部屋の見どころは装飾の見事なベッドと壁際に置かれたキャビネットと2つのスタンド、テーブルの家具のセットです。
ベッドは18世紀の有名な家具デザイナーInce and Mayhewによって作られたものです。
Ince and Mayhewと言えば、彫刻が美しいことで有名で、もちろん、このベッドでもその美しさを見ることができます。
このベッドの上部の装飾は、木で作られた彫刻に赤いベルベッドが貼られているのですが、この部分が一部破損していたため、7～8年前に私の働いている修復工房で修復しました。
そして、草花のマーケトリーが素晴らしいキャビネットとスタンド、テーブルのセットはオランダのPierre Gôleの工房のものです。
Pierre Gôleはブルマーケトリー(Boulle Marquetry ※鼈甲と真鍮で作られたこちらのブログの家具で見られるようなマーケトリーのこと)の基礎を作った人と言われていて、当時のフランス王室のお抱えの職人でした。
世界でも数点しかないと言われているこのキャビネットの1つがここバーリーハウスにあり、オランダの家具の研究者がわざわざこの家具を見るために訪れたこともあります。
