The Blue Silk Bedroomの隣の部屋はThe Blue Silk Dressing Roomです。
この部屋の中央にはカードゲーム、チェスやバックギャモンを楽しむことのできるゲームテーブルがあります。
以前にブログで紹介した携帯電話を腰に彫った象牙のチェスの駒がディスプレイされているのがこの部屋です。
このテーブルのすぐ近くまでは行けなくなっているので、チェスの駒を間近で確認することはできないのですが、この部屋に訪れた際にはぜひ白のクイーンの駒を注意して見てくださいね。
暖炉の上には中国の陶器が飾られています。
この部屋には全面にたくさんの絵画が飾られていますが、窓の両脇の壁に飾られているのは普通の絵画とは少し異なります。
一見、普通の絵のように見えますが、これはイタリアのマイクロモザイクという石で描かれた絵なのです。
様々な色の石をわずか数ミリの小片にして、それを敷き詰めてこのような絵を描いているのです。
建物や草木の陰影など本当に細かいところまで、見事に描かれています。
もともとは18世紀のイタリアで大聖堂の壁画に取り入れられていたモザイク画ですが、その職人たちが建造物だけでなく絵画やジュエリーなどにその技術を用いたのがマイクロモザイクの始まりと言われています。
そしてこのマイクロモザイクが18~19世紀のイタリアで大流行し、ちょうど同じ時期にイギリスの貴族たちの間で流行っていたグランド・ツアー(今でいう留学)でイタリアを訪れたイギリス人にお土産品として大人気となったそうです。
このバーリーハウスにあるマイクロモザイクも、グランド・ツアーのお土産だったのでしょう。