バーリーハウスのオールドキッチンを抜けるとそこは、かつてのポーターやメイドたちが控えていたベルルームがあります。
各部屋とつながっているベルが壁にたくさんかかっており、どの部屋から呼ばれたのかがわかる仕組みになっています。
このベルは後の時代にこの写真のような電気式のものに変更になりました。
こちらの壁の上部にはたくさんの皮のバケツがあります。
これは火災に備えて、ということなのですが、この広大なお屋敷で火事があった際に、たったこれだけのバケツの水で足りたのだろうかちょっと疑問ですが。
幸いにも、これまで大きな火災はなかったようなので、このバケツが活躍することもなかったのでしょうけどね。
バーリーハウスには1950年代まで電話はこの部屋の隅にたった1台しかなく(写真の椅子の後ろの隅)、また電気も1956年まで来ていなかったのです。
それ以前は、明かりも暖房もすべてガスか、暖炉やろうそくなどの火でした。
ちなみに、この写真の奥の扉の向こうには、私たちのようにここに住んでいる人たちの郵便受けがあります。
観光の場所と日常よく使う場所がこんなに近いんです。
日本の観光地ではなかなかない状況かも知れないですね。