英国バーリーハウスでアンティーク修復士兼ディーラーとして働く岩田年史セレクトのアンティークショップです

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岩田 年史 (いわた としふみ)

profileBuckinghamshire New Universityの家具修復学科を首席(First Class Honours)で卒業し、BA(Hons)※を取得。また卒業式でMarquetryとSurface Decorationの分野において表彰された。(※BAとは日本での学士号のこと)

大学在学時の2005年にTHE WALLACE COLLECTION(ロンドンの博物館)でインターンシップを経験し、2006年に英国アンティーク家具修復協会主催のコンペで学生部門全国2位を受賞。またバッキンガム宮殿の家具を修復し、それが高い評価を受けたことにより英国王室の推薦状を得て、エリザベス王朝時代に造られた大邸宅バーリーハウスに家具修復士として同年に就職。バーリーハウスの家具だけでなく、他のマナーハウスの家具や博物館などからの修復依頼もある。

バーリーハウスに17年間住みながら修復士として働くだけでなく、家具だけにとどまらない幅広いアンティークの知識、経験、人脈などを生かし、日本からの買い付けのガイドやディーラーとしても活躍。2023年に日本に帰国し、2024年から日本を拠点に修復、アンティークディーラーの仕事を開始。

イギリス国営放送(BBC)や新聞・雑誌などイギリス国内のメディアでも取り上げられたことがある。

日本のメディア取材履歴

テレビ番組

世界を変える100人の日本人!JAPAN☆ALL STARS (テレビ東京)
Dream UP! (TBS)
ノンフィクションW 時を紡ぐ美の番人たち ~英国・バーリーハウスの日本人修復士~ (WOWOW)

雑誌

ENGLISH JOURNAL (アルク) 2013年8月号

ごあいさつ

Burghley Antiquesにお越しいただきましてありがとうございます。
当店は私、岩田年史が厳選いたしましたアンティークを販売しております。
また、ブログではアンティーク基礎知識、イギリスの暮らし、修復のことなど、幅広く発信していきますので、そちらもぜひお楽しみください。

現在、私は16世紀の貴族の邸宅バーリーハウスに住み、毎日朝から晩までアンティークにどっぷりつかった生活を送っております。アンティークが好きで好きで好きで、気付けば家も仕事も日々の生活も、人生すべてがアンティークに染まっているともいえるような状態です。
幼いころからその兆しは既にあり、祖父母の家に遊びにいくと、古いものがしまわれている蔵や使われていない部屋に入っては時を忘れるほど夢中になり興味があるものを探しているような子どもでした。

西洋アンティークとの出逢いはイギリスに語学留学をしていた22歳の時です。どこの家を訪れても必ずアンティークを目にし、それらが実際に使われていることに大きな驚きを覚えました。それまでの私は、古いものはどこか生活とは切り離されたところにあり、収集したり見て楽しんだりするものという認識だったのですが、アンティークが日常生活の中に自然に溶けこんでいる生活に触れ、一気に魅了されました。帰国後もその熱は冷めることなく、29歳の時にアンティーク家具修復士になることを決意し単身渡英しました。
以来18年以上イギリスに住み、アンティークに囲まれた日々の中でアンティークに対する理解を深めてきました。

修復士として働く中で、構造・素材・質感・状態・デザインなど、そのモノに直接触れることによって得られる時代の特徴や情報が蓄積されていき、そこに書籍やディーラーとの会話から得た知識も加わります。アンティークディーラーには、「アンティークに関する知識」「アンティークを見極める目」「アンティークを売買したり修復してもらうための人脈」の3つが必要不可欠なものと考えておりますが、これらを構築してきた10数年だったと自信を持って言えます。

一口にアンティークと言っても、種類・分野・年代などその幅は非常に広く、大抵のディーラーと呼ばれる人達は自分の専門分野があるものです。しかし、私は古いものや知らないものへの好奇心が強く興味の対象が広いため、自信のある専門分野も多岐にわたります。結果としてイギリス人ディーラーとの交流も幅広くなり、一般的なアンティークを扱うディーラーからレアアイテムや超高級品を扱うディーラーまで多くのコンタクトを持っています。また、そういったディーラーと意見交換したり意見を求められたりする中で、私の知識もより広くより深くなっていくのを日々実感しています。

イギリスではアンティークとしての価値の有無に関わらず、古いものが次の世代へと受け継がれていくサイクルが出来上がっているように見えます。代々受け継ぎ、壊れても修復して使い、必要が無くなれば必要としている誰か別の人の手に引き継がれていく。そこに古いものへの愛着あるいは尊敬の念のようなものを感じます。古いものを古いまま残し、その「古さ」を大切にする。小さな傷の一つひとつも、そのモノを特徴づける個性であり長い時を生きてきた証なのです。
私は、アンティークだけでなくこの「古さを大切にする心」も日本に広めていけたらと思っています。

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