先日、部屋の整理をしていたら懐かしいものが出てきました。
日本の古い新聞です。この古い新聞は日本で手に入れたものではなく、イギリスで見つけたものなのです。今から15〜16年前、イギリス南部に住んでいた時に週末によく行っていたフリーマーケットでふと日本語が目にとまりました。売られているものが並んでいるテーブルの上ではなく、テーブルの下に転がっていました。
その日本の古い新聞紙を手に取って見ていると、売主のイギリス人が「売っていたものはもう売れてしまったんだよ」と話しかけてきました。どうやら日本の陶器がこの新聞に包まれていて、誰かが既に陶器は買って行ってしまったとのことでした。どのような古い日本の陶器が包まれていたのか気になりましたが、この新聞紙も気になり手に取って見ていると、「捨てるつもりだったので、欲しいなら持って行っていいよ」と言われ、なんだか捨てるのが勿体無く思い持って帰ってきた古新聞です。
最初のページには「時事新報」明治35年6月10日(1902年)と記載があります。ネットで検索したところ「時事新報」は福沢諭吉によって創刊され、慶應義塾大学を中心に運営され、戦前の五代新聞の一つだったそうです。1936年に廃刊になり「東京日日新聞」→現「毎日新聞」に合併されたそうです。
広げてみると別の新聞が貼り合わされています。「京濱新聞」と書かれており、検索して見ましたが何も情報が出てきませんでした。
昔の広告のデザインが素敵で興味深いです。おなじみの花王の広告もあります。
以前はフリーマーケットにもよくアンティークが出てましたが、最近はほとんど出なくなり行くことが減りました。
100年以上前の新聞! とても興味深いです。
広告のなかに、大阪名物「粟おこし」の文字が見えます。梅鉢の紋も今と同じです。お店の名前が読みとれませんが、100年前にすでにあった店なら、「津の清」でしょうか。あるいは、「大黒」か。
それにしても、何を包んであったのでしょうね、気になります。
そうなんです、日本で見つけても興味深く見ると思いますが、遠く離れたイギリスの田舎で見つけたので驚きました。
大阪名物「栗おこし」の紋は変わってないんですね。おっしゃる通り「津の清」と製造元「大黒」「辻長商店」と書いてあります。
何枚かの古い新聞をつなぎ合わせて広げると一枚の大きな紙なので、古伊万里の大皿でも包まれていたのではないかなと思ってます。ほんの少し早く見つけていれば手に入ったのにと、今でも悔しいです。
古伊万里、バーリーハウスに沢山ありますね。
あの飾り方を見た時は仰天しました。さすが、地震のない国です。
そうなんです、バーリーハウスの古伊万里、柿右衛門のコレクション、一部ですが展示してますよね。確かにあの飾り方は日本ではあり得ないですよね。私がイギリスにいて体感した地震は2度ほどで、震度1くらいでした。