日本から初めてイギリスに来ると誰もが見て思うのがイギリスの電気プラグの大きさです。私もなんて無意味に大きなプラグで悪いデザインなんだろうと結構最近まで思っていました。

plug1

冷蔵庫や洗濯機を買うと日本の場合、アースの線を刺す部分が付いていますが、イギリスでは見たことが無いので不思議に思いイギリス人に聞いてみました。すると、3つあるプラグの刃のうち少し長い1本がアースになっていると言われ驚きました。

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この刃が少し長いのは電流の流れるソケットの穴が開閉式になっており、この少し長い刃が先に入ることにより残りの電流が流れるソケットの穴が開くようになっているのです。先の尖った金属を誤って電源の穴に入れても感電することがない安全装置の役割を果たしているのです。

(下の写真を見ると下の2つの長方形の穴が閉じています)

plug3

アースが必要ないようなプラグはこの少し長い刃は電流の流れるソケットの開閉の役割のみをするのでプラスチックになっています。

plug4

中を開けてみると、ヒューズが入っています。

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中途半端にプラグを挿して電流が流れる状態になっている場合でも指が電流の流れる刃に触れて感電しないように絶縁体(黒色)で根元が作られています。

イギリスの電圧は日本よりも高い240Vなので、安全のために色々な工夫が施されているのです。大きくて邪魔にはなりますが、よく考えられてデザインされていることを最近知りました。