アンティークには癒しの効果、そのものの質の高さ、美しさ、歴史的な価値、知的好奇心、コレクションすることの楽しみや発見などがあり、興味深いと思う人が買っていきます。

イギリスにはアンティークショップがある街と無い街があります。この2つの街の違いは何でしょうか?

それは住んでいる人たちの経済的な豊かさの違いです。

イギリスは現在でも階級社会の名残があり、住み分けがされています。イギリスでは古くて個性のある美しい家が人気がありますが、こういう家は価値が高いため裕福な人しか住めません。結果として、こういう家が立ち並ぶ地域に住んでいる人たちは裕福な人が多く、治安も良い傾向があります。裕福であれば生活に余裕もあるので、家や庭の手入れも行き届いていたり、アンティークを生活の中に取り入れて楽しんでいたりします。そのため、こういう街ではアンティークショップの需要があります。

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そもそもアンティークは生きていく上で絶対に必要なものではありません。古いものでなくても、現代に作られているものでも生活はできます。生活に余裕のない人が多く住む地域にはアンティークショップは経営が成り立たないのでありません。また、外国人が多く住む地域にもアンティークショップを目にすることはほとんどありません、これは興味の対象が異なるためだと思います。

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アンティークショップがあるかないかでその地域がどんな地域なのかが分かるのです。