歴史を見ると、税金はいろいろなものにかけられてきました。
国が変わるとその税金も様々で、今考えると変わったものにかけられた税金も結構あります。その一つに窓税金(Window Tax)というものがありました。
これは窓の数によってかけられた税金です。
当時、窓ガラス(板ガラス)は高価なものであったので、窓の多い大きな家に住んでいる人は裕福という考えから導入されました。
ウィリアム三世の時代、1696年にイングランドとウェールズでまずこの税金が導入され、1851年まで続き、その後は窓ではなく固定資産と所帯に対し課税されました。
イングランドとウェールズの他にスコットランド、アイルランド、フランスでも窓税金が導入されました。フランスは1798年から始まり1926年と20世紀の初頭まで課税されていました。
当時はこの税金を払いたくないために、窓を塞ぐ人までいました。現在でもその名残を見ることができます。この税金が導入されたことのある国に行くと今でも窓が塞がれたままの家を目にすることがあります。
知らなければ見過ごしてしまう何気ない景色ですが、こうした背景を知ることで、より興味深く感じるかもしれませんね。旅行でこれらの国に行くことがあれば、ぜひ塞がれた窓を探してみてください。