私のコレクションから少し珍しいアンティークを紹介します。一見、これは昔手術などで使われた道具のように見えますが、意外にも食卓で使われた少し変わった道具です。
お祝いごとのパーティーなどで登場するシャンパンを飲む時に使う道具です。コルクを開封することなく飲みたい分だけ飲め、炭酸がぬけるのを防ぐことができるのです。
スクリューの部分を直接コルクにねじ込み、tapの部分を半回転させると先からシャンパンが出るという仕組みです。素材は純銀ではなくシルバープレートです。堅いコルクにねじ込むので強度が必要なため、純銀では作られなかったのだと思います。実際、私は純銀製は一度も見たことがありません。
これはChampagne TapsとかSoda Tapsと言われ1828年にフランスで特許が取得され20世紀初頭まで使われていました。
これを使って飲んだ後、この道具のことを忘れてコルクに刺したまま捨てられたことが多かったそうです。そのせいか現在では見かけることが少ない珍しい道具です。欧米にはコレクションしている人もいます。