あまりよく分からない、今では使うことができない珍しいアンティークを手に入れるのが個人的に好きで、そのようなものに出くわすとワクワクし私のコレクションに加えることがよくあります。

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私が以前手に入れたもので、薬が入っている沢山のガラスの小さな試験管が並んだ小箱のアンティークがあります。サイエンスや医療系のアンティークにも興味があったので手に入れたもので、最初は薬のサンプルだと思っていました。調べてみるとホメオパシー(Homeopathy)の薬であることがわかりました。

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ホメオパシーとは18世紀末にドイツの医師ザームエル・ハーネマンによって創始確立した理論で「健康な人間に与えたら似た症状を引き起こすであろう物質を、その症状を持つ患者にごく僅か与えることにより、体の抵抗力を引き出し症状を軽減する」とされています。

インドや南米の貧困国などで認知されている地域もあるようですが、先進国のほとんどでは科学的な根拠が無いということから民間療法として捉えられていることが多いようです。

現在でもイギリスでホメオパシーの薬を購入できるようですが、イギリスの有名な薬局チェーン店「Boots」の責任者は「聞くと信じている消費者からの需要があるから売っているだけで、効能に対する化学的証拠を持っていません」と言っているそうです。

実際にアンティークを手にしなければ調べなかったことです。アンティークは「人が生きてきて作り出したモノの歴史」だと私は思っています。それはあまりにも幅が広く膨大な情報量になり、本などで見るだけではなかなか知識として定着しません。実際に手にしたことで興味がより強くなり、調べ、そして得た知識は身につきます。また、長い間触って見ることで目が肥えて、本物か最近作られた復刻されたもの、贋作かさえ分かってくるのです。