少し前に修復の依頼を受けたアンティークにスクリーン(衝立)があります。19世紀にオランダで作られたスクリーンで表面には革がはられ、その上に絵が描かれています。おそらく、乾燥した部屋で使われ、表面の革が裂け、見栄えが悪くなったので地下の保管庫に運ばれたのだと思います。そして湿度が高めの保管庫に長い間置かれていたため、カビが生えたり、一部は革がボロボロになってしまい、かなり悪い状態でした。
修復は表面の革を全て外して直したので時間がかかりました。
縁の革は古いですが大部分がオリジナルの革ではなくなっています。この部分は使用時に手がよく触れる箇所で、折り曲がっている部分も多いので以前に修復がおこなわれた時に直されたのだと思います。オーナーは展示用ではなく実際に使うとのことで縁は新しくして欲しいとのことで張り替えました。
修復後綺麗になりました。このような少し変わった修復もすることがあります。