イギリスのシルバーを手にした時に、まず最初にチェックするのがシルバースタンダードマークを探すことです。
16世紀の中頃までのシルバーには見られない刻印ですが、それ以降のシルバーには刻印されています。

これを見つけることで、目の前のものがシルバーなのかシルバープレート(銀メッキ)なのか、それ以外なのか判断がつきます。
例外として地方で作られたプロビンシャルシルバーがありますが、非常に珍しく目にすることはほとんどないので今回はそれらを除外して解説します。

シルバースタンダードマークで最もよく目にするものがこのイングランドのマーク(Lion Passant)になります。

Lion Passant

その他には
エディンバラは二種類(Thistle)、1975年以降は(Lion Rampant)

thistle Lion Rampant

グラスゴー1819年以降(Lion Rampant)、1914年以降は(Lion Rampant)と(Thistle)併用

Lion Rampant 2 Thistle 2

ダブリン(Harp Crowned)

Harp Crowned

があります。これらの刻印があるものは銀の純度が92.5%以上あることを意味します。

そして少し例外的なものとしてブリタニアシルバーがあります。1697年から1720年まではシルバーの純度を95.8%にした時期があります。これはそのときに使用されていた刻印です。それ以降にも純度が95.8%以上である時に現在でも使用されている刻印です。

britannia

※各ホールマークは手元に全てはないので書籍『Jackson’s Hallmarks by Ian Pickford』より引用しました。