これは19世紀に作られたマジックランタンという機械です。
スライド映写機の原型にあたる機械で、ヨーロッパで望遠鏡と顕微鏡が発明された17世紀に、マジックランタンの原型ができます。
18世紀になるとマジックランタンを使用しながら話しをする語り部行商人がヨーロッパの各都市で増えます。
日本の紙芝居のような感じだったと思われます。
19世紀には小型になり一般に売り出され普及しました。
構造はいたって単純で、内側にロウソク、ランプ、ライムライト(カルシウムライト)などの光源を置き、
その光を使用してガラスのスライドをレンズを通し映し出します。
写真が発明されるまではガラススライドに手で絵付けされたスライドやプリントされたものなどが一般的でしたが、
写真が普及すると画像のレパートリーも劇的に増え、教育の場でも使われるようになりました。