このようなお盆はサルヴァと呼ばれています。このタイプのお盆をサルヴァと呼ぶようになったのは17世紀のイギリスになります。
サルヴァは銀や金属で作られたものが多く、ガラスや木製もあります。平らで取っ手のないトレーや大皿で、基本的には円形ですが、角が丸い四角形や多角形のものもあります(非常に珍しいものですが三角形のものもあります)。サルヴァは、3本または4本の脚がついているものが多く、脚がないものもあります。直径25cm未満のトレーはウェイターと呼ばれることもあります。用途としては食卓でグラスやカップ、食器などを運んだり、使用人が手紙やカードを差し出したりするのに使われました。
王侯貴族の家では、毒殺を恐れて、主人や客に出す前に食べ物や飲み物を味わう習慣がありました。これは肉や飲み物の試食と呼ばれ、スペイン語ではサルバと呼れていました。動詞salvarは「危険から守る」という意味で、ラテン語のsalvare「救う」に由来する言葉です。