アンティークの素材でよく使われていた木材にボックスウッド(Boxwood)と呼ばれるものがあります。昔この木材で木箱を作っていたことからボックスウッドと呼ばれるようになったようです。日本では柘植(ツゲ)と呼ばれており、世界中に分布しており70ほど種類があります。常緑の低木でイギリスやヨーロッパでは垣根などでよく使われているのを目にします。
この木は成長に時間がかかるためあまり大きくなりません。そのため木材はあまり大きなものは取れないので大きなものを作るのには不向きですが、木目が詰まっており乾燥によって割れることも少なく、細かな彫刻などを彫り込むことができるので昔から頻繁に使われてきました。そのためアンティークの素材でよく目にします。
ここバーリーハウスにも17世紀後期に作られた美しい彫刻が残っています。
小箱や容器(COL005)、チェスの駒(白い方)、楽器(フルートやレコーダー、弦楽器のパーツなど)、道具(物差し、ハンドル)(商品COL007〜009)、おもちゃなど
色が白っぽく加工がしやすいため家具の表面に埋め込まれ装飾に使われることもよくあります。コントラストが美しいです。
修復の仕事でもボックスウッドの材を使うことがありますが、イギリスでは大きめの木材がだいぶ減って最近は手に入りにくくなっています。