ほぼ毎日、本業のアンティーク修復の仕事で使うのがスクリュードライバーです。イギリスやヨーロッパで作られた古いものには大小様々なネジ(スクリュー)が使われています。
柘植(Boxwood)のハンドルで作られた古いスクリュードライバー
現代使われている多くのネジはプラス(+)や他の形ですが、100年以上経過しているもの(アンティーク)にはマイナス(ー)の形状しかありません。100年以上経過している家具などに+のネジが使われていることもありますが、それは後になって交換されたものであるため、修復の際に古いネジに交換します。
古いネジも年代によって異なるため、古いネジのストックも沢山あります。
古いネジは19世紀に産業革命が起こるまで手作りであったため、一つ一つ形状が異なります。そして19世紀から20世紀初頭までに作られた大量生産させたものでも形状が現在のもののように同じではありません。そのためネジに合わせて沢山の古いスクリュードライバーを持っています。少なくとも70本以上のスクリュードライバーを持っています。
古い手作りのネジはマイナスの部分が凹型でなくV字型になっているため先が尖ったスクリュードライバーが必要になってきます。
大きいものは71センチもあります。
(大きさ比較のために並べて置いてあるのはイギリスの1ポンドコインです。大きさは日本円の10円玉とほぼ同じ大きさです。)