バーリーハウスには80以上の部屋がありますが、そのうち約20部屋は一般に公開されています。
今回はその中で、エントランスから入って最初に訪れる部屋、The Old Kitchen (オールドキッチン)について紹介しようと思います。
この部屋はその名の通り、かつてのキッチンです。
ここは、バーリーハウスのたくさんある部屋の中でも、最も古い時代に作られた部屋の1つです。
非常に高い天井はアーチ状になっており、天井の中心にある窓から煙や蒸気が出ていきやすい構造になっています。
こちらの写真はチキンやポークなどのローストができる調理場になります。
中央の部分で火を焚き、その熱でぶら下げたチキンや手前にくくりつけられたポークなどがゆっくり回転しながらローストされます。
左の写真右下に見える銅製のトレーは、出てくる肉の油や肉汁を受けるためのものです。
これを使ってグレイビーソースなどを作りました。
この機械の動力は、最も古い時代には子どもが回していたそうですが、その後の時代には犬や風力などが使われたそうです。
こちらの壁の上部にはたくさんの亀の頭蓋骨が飾られています。
これは当時、実際に亀のスープを作ったときに残った頭蓋骨だそうです。
亀のスープはこの右の写真の亀の形をした器に入れてダイニングルームまで運ばれたそうです。
この写真中央に見える台は、左に見えるパイプを通してガスが送られます。(19世紀になって導入されたもの)
台の内部にはお皿が収納され、そのお皿を温めておくために使われていました。
モールド(ゼリーの型)がたくさん並んでいます。
バターを作る道具