今日は私の少し変わったアンティークのコレクションから紹介します。
ひとつはロザリオ、もうひとつは傘の形をした針入れです。共に(牛)骨から作られていることの他に、この2点には共通点があります。
ロザリオのクロスの中心と傘の針入れのハンドルに同じような丸い穴のようなものが見えます。これはスタンホープ(Stanhope)と呼ばれるもので、非常に小さな写真(マイクロフォトグラフ)が中に入っていて、光にかざすとその写真が見えるのです。
1857年にRene Dagron(フランスの写真家、発明家)によってスタンホープレンズを改良し顕微鏡なしで非常に小さな写真を見ることのできるこのスタンホープを発明し、小物に付けて販売されました。主に地域のお土産品にその場所の名所などの写真を入れ販売したところ人気が出てよく売れたそうです。
レンズ自体が2ミリから3ミリとかなり小さい上、写真はより小さいので写真を撮るのも大変でした。
イギリスでも知らない人も多く、非常に小さいレンズということもあって見つけにくいですが、これを専門にコレクションする人もいます。