コルクスクリュー(Corkscrew)、日本ではワインオープナーと呼ばれることも多いこの道具、ワイン道具好きの人の中にはアンティークを集める人も多くいます。
(写真 SSC008 ポルトガル シルバーワインテイスター(ポルトガル 1967年))
古くから長く使われてきたコルクスクリューには様々なデザイン、機能、素材のものがあり、年代や使われた国や地域によっても変わってきます。
一般的で馴染みのあるものは、ワインボトルのコルクを抜くのに使われた下の写真のような形のものだと思います。携帯用に使われたコンパクトになるものもあります(左の写真の右側のコルクスクリュー)。ハンドル部分の片側をくるくるとまわしてはずし、ハンドルの内側にスクリューが収まるような構造になっています。
私のコレクションの中にとても小さなコルクスクリューがあります。素材は鉄でできており、使用しない時は尖った先で怪我をしないように内側に収まる構造になっており、内側のスクリュー部分を回転させるとクリップがカチッと固定されループ状の部分がハンドルになるとても機能的なデザインになっています。メーカーの刻印などが無いため、18世紀に作られたものなのか19世紀に作られたのかは不明ですが、一体何のために作られたのでしょうか?
これは香水のコルク栓を抜くために作られたコルクスクリューです。香水はガラスの小瓶に入って売られコルクで栓がされていました。裕福な中流、上流階級の人々は瓶に入った香水を購入し、自分の所有する香水入れに移して使っていました。
これは19世紀に売られていたガラスの香水ボトルで、購入後捨てられることが多かったようです。