技法
18世紀に作られた象嵌細工の複製
今回は以前ブログで書いた「脚が切られた家具」の続編になります。 これはChest of drawers(箪笥)の天板の写真です。手前と奥の家具の表面には綺麗なマーケトリーと呼ばれる象嵌細工装飾が施されています。 実は手前 …
日本の屏風の修復
最近、仕事で日本の古い屏風を修復しました。外の黒いフレームと布が貼られている内側の木のフレームの修復担当が私で、刺繍の施された布はバーリーハウスのテキスタイル修復工房で修復されました。 表面に刺繍が施された布の内側のフレ …
19世紀に作られた美しいフランスの箱
今回は、最近、修復した箱の質がとても良く美しかったのでその箱について書きたいと思います。 箱の裏に少し残っていた古い紙のラベルで、この箱がフランスのパリにある高級品を扱う店で販売されたことがわかりました。 修復前は箱上の …
脚が切られた家具
Chest of drawersと呼ばれる箪笥の表面の化粧材の剥がれなどの修復の依頼がありました。2対セットの18世紀に作られた家具で大きな屋敷のために作られたかなり質の良い家具です。 実際に目にして、何か違和感を感じま …
ゴールドプレート(金メッキ)
2020年10月27日 アンティーク基礎知識アンティーク豆知識技法銀器
シルバーで作られたものにゴールドプレート(金メッキ)されている箇所があります。イギリスではSilver Giltと呼ばれています。 古くから使われてきた技法で、18世紀までは水銀で金を表面に付着させ熱で水銀を蒸発させ …
アンティークの柱時計の修復
時々、修復工房に運ばれてくるものの中に柱時計があります。 イギリスではLongcase Clockと呼ばれています(Grandfather Clockと呼ばれることもありますがLongcase Clockの方がイギリスで …
真鍮(Brass)の変色
アンティークでよく見かけ、古くから様々な用途で使われている金属の素材で真鍮(Brass)があります。私の本職であるアンティーク家具修復の仕事でも身近な金属で、18世紀以降の家具の象眼細工などの装飾、ヒンジ、鍵穴の淵、ロッ …
ギルディング(2)
アンティーク家具でよく使われるギルディングを先週紹介しましたが、ヨーロッパで使われた他のギルディングについて見ていきたいと思います。 ハニーギルディング(Honey Gilding) 金箔をすりつぶし蜂蜜と混ぜて筆で塗り …